
転職サイトや求人票でよく見かける「年間休日○○日」。
数字自体は分かりやすいですが、実際には何が含まれているのか、どんな働き方につながるのか、意外と知られていないことが多い項目です。
休みの日数は働く環境によって大きく変わります。
求人を見るときに見落としがちなポイントを、わかりやすく解説します。
年間休日には何が含まれるの?
結論からいうと、
年間休日 = 法人やクリニックが年間で固定している「公休日」
です。
年間休日に含まれるもの
・週休または月休(基本の公休。法定休日)
・祝日が休みの場合、その分の休日(法人による。法定外休日)
・勤務先が休日として定めている休日(例:年末年始休暇など。法定外休日)
年間休日に含まれないもの
・有給休暇(法定の年次有給休暇)
・慶弔休暇などの一部特別休暇(雇用元による)
・リフレッシュ休暇(別扱いのケースが多い)
年間休日は「最低限、必ず休める日数」です。
有給や特別休暇を追加すれば、実際に休める日はさらに増えます。
休日と休暇の違いって?
「休日」は、雇用契約上、働く義務がない日のこと。
対して「休暇」は、本来は働く義務があるけれども、労働を免除される日のことです。
そのため、例えば勤務先が年末年始に休業しているのであれば、年末年始休暇は「休暇」という名称でも「休日」にあたり、年間休日に含まれます。
逆に、有給休暇は労働基準法で定められた「法定休暇」ですが、個人によって取得日数・取得タイミングが異なるため、勤務先が定める公休には当たらず、年間休日に含まれません。
夏季休暇やリフレッシュ休暇については、就業規則で「休日」として定められているかどうかで、年間休日に含まれるかどうかが変わってきます。
求人票の「年間休日数」だけでは、実際にどのくらい休めるかを判断しづらいことも……
「夏季休暇は年間休日に含まれますか?」
「有給はどのくらい取得できていますか?」
と質問することで、働くイメージがより具体的になります。
年間休日の数から考える「働き方のイメージ」
よく見かけるのが「年間休日120日」という記載。
実際に、週休2日制の場合の年間休日を考えてみましょう。
・1年=365日=52.14週(52週で計算)
・週休2日×52週=104日
・年間の祝日数=16日(元旦を含む)
・104日+16日=120日
つまり、カレンダー通りに休んだ場合、年間休日120日となります。
もし、年末年始の「12/29〜31・1/2〜3」が休日扱いである場合は、上記に5日プラスされますので、年間休日125日です。
(「冬季休暇」として、休日扱いにしていない場合は年間休日には含まれません)
1日8時間勤務の場合、労働基準法で定められた最低限の年間休日は「105日」です。
週休3日だと、年間休日は「156日以上」
上記の計算式で考えると、週休3日制の場合の年間休日は
・週休3日×52週=156日
となります。ここに祝日が加わると、156日+16日=172日です。
週休3日の場合は、週4日勤務となるため、1日の実働が10時間・拘束が11時間…というケースも多く見られます。
年間休日は多くなりますが、長時間労働になる可能性が高いことに注意が必要です。
まとめ
・年間休日は「固定で必ず休める日数」
・有給休暇は含まれない
・季節休暇は勤務先によって扱いが違う
実は、求人票を出している企業側の採用担当者も、正しく把握できていないために正確な年間休日を記載できていない……というケースもあります。
また、有給休暇の取得しやすさ・公休以外に取れる休暇の日数などで、実際はどのくらい休めるのか……が変わってきます。
転職先を探すときは、ぜひ、休日の日数だけでなく、その内訳と有給の取得状況まで確認してみてください。


